USB Universal Serial Bus は、USBメモリーをはじめ、外付けの大容量HDD、マウスなどのポインティングデバイス、キーボード、モデム、メモリーカードリーダーなどさまざまな周辺機器との接続に使われます。さらにはスマートフォンと接続して充電やデータのやりとりを行ったり、デジタルカメラからPCに写真や動画のデータファイルを取り込んだり、プリンターへの出力を行ったりと、非常に幅広い活躍を見せてくれる、たいへん便利なポートです。
そしてこのUSBポートも、中古PCを考えるうえでは見落とすわけにはいかないチェックポイントになります。
ひとつくらい動かなくても致命的ではない?
「USBが動かなくても、PCの運用そのものにとっては致命的ではない」……という考え方もできるかもしれません。
しかし、いくつかあるUSBポートのうちひとつでも使えなくなっていたら、PCを使い続けるうちにかならず不便な思いをするでしょう。
USBは、「PC生活のQOL(Quality of PC Life)」を大きく左右します。
というのも、PCが装備しているUSBポートの数はかなり限られているからです。デスクトップPCはまあまあ恵まれていて、背面に4~6個、前面に2個はあるでしょうか。しかしラップトップPCとなると、せいぜい4個でしょう。
デスクトップPCでは、背面のUSBポートのうち2つはほぼ自動的にキーボードとマウスに占領されます。ワイヤレスタイプのキーボードやマウスを選んでも、赤外線シグナルの送受信デバイスはUSBにつなぎますから同じことです。
ラップトップPCでも、マウスなどポインティングデバイスは外付けという人は多いはずです。そのほか、プリンターや外付けHDDなどをつなぐと、もうUSBポートはひとつしか空いていません。仮に4つのうちひとつのUSBポートがこわれていたら、その時点で空きポートはゼロ。ラップトップPCの場合は特に、
USBポートは慢性的に不足しがちなのです。
USBハブの落とし穴
もっとも、USBポートを2口、3口と分岐させる「USBハブ」という製品もあります。タコ足配線のイメージで、PC本体のUSBポートから枝分かれさせて複数のUSBデバイスを接続できるわけです。
しかし、このUSBハブには落とし穴があります。
①複数のUSBデバイスを接続すると、一台あたりに供給できる電力が低下する。
②USBハブを介して接続すると、正常に機能しないデバイスもある。
近年はUSBバスパワーで使用できるさまざまなグッズがあります。小さな扇風機、ライト、名刺読み取りなどが行えるスキャナー、ミニ掃除機、保冷・保温カップホルダー、加湿器、アロマディフーザー、果ては電気毛布まで。
USB本来の目的からは逸脱している製品もあり、あまりおすすめできないものもあるのですが、便利だったり面白かったりするのは事実ですので、ご利用の方も多いでしょう。するとどうしてもUSBポートが不足します。USBハブを使うことになります。
しかし、ひとつのUSBポートから供給できる電力には限りがあります。
・USB 1.1 →150mA
・USB 2.0 →500mA
・USB 3.0 →900mA
①に示したように、USBハブで複数のUSBデバイスにケーブルを分岐させると、1台あたりの電力供給量は2台なら2分の1、3台なら3分の1になります。比較的大きな電力を要する外付けHDDは動作しなくなるでしょうし、それ以外のグッズでもパフォーマンスが低下するでしょう。
②についても考察しましょう。USBハブを使って、たとえばUSBメモリー、名刺スキャナー、外付けマウスに分岐させて同時に接続するとします。3つのデバイスはいずれもPCとデータのやりとりをおこなうものですので、PCは3種のデバイスからのデータについて「これはUSBメモリーから。これはスキャナー。これはマウス……」と、交通整理をしながらアクセスしていくことになります。これだけでも、PCにとっては大きな負担になり、PC本体のパフォーマンスが全体的に低下することでしょう。そしてもちろん、ひとつひとつのデバイスも、エラーを起こしたり意図しない挙動を見せたりする可能性が大きくなります。
USBハブの使用は、一般論としては、できるだけ避けるべきです。
言い換えれば、USBハブを使うべきではない以上、たったひとつのUSBポートといえども、ゆるがせにはできないということです。中古PCの購入を検討する際には、
USBポートのチェックをおこたってはなりません。
サビ、ホコリ、汚れをチェック
ということで、中古PCの購入を検討する際には、装備されているすべてのUSBポートが完璧に機能することをチェックし確認することが必要です。
そのチェックとして、まずは外見を目視することでできることが「サビ、ホコリ、汚れのチェック」です。
ただ、「目視する」とは言っても、PC本体のUSBポートは内側に陥入した「凹」の形状なので、なかなか観察しにくいものがあります。ルーペ(虫めがね)か、大げさですがグラスファイバースコープでもあれば綿密に観察できるでしょうが、そういう用意はなかなかできるものではありません。とにかく、明るいところでUSBポートの穴をのぞき込み、角度を変えながら凝視して、中の接点の金属露出部分の光沢が確認できるかどうか、チェックしてみてください。
また、USBコネクターを抜き差ししてみて違和感や抵抗感、ぐらつき感がないかどうかチェックしてみましょう。デバイスがつながっていないただのケーブルで十分です。PCの電源が入っている必要もありません。明らかな違和感があったら、そのPCの購入は避けましょう。
なお、オンラインの中古PCショップで、直接見て確かめることができない場合は、ショップのエンジニアさんに質問・確認しましょう。
USBポートはマザーボードに直付けされている
もう一点、USBポートをチェックすることの重要性に関連して触れておきます。
「USBポートはマザーボードに直付けされている」という点です。デスクトップPCの前面のものはそうではないこともありますが、背面のポートは基本的にそうですし、ラップトップPCの場合は基本的にすべてそうなっています。つまり、人間の身体にたとえると、脊髄(せきずい)に直接つながっているようなものです。USBポートのうちひとつでも機能を停止していれば、身体のどこかの感覚が遮断されたり、臓器の活動がコントロールできなくなったりするのと同じことで、PCのデバイス管理リソースを浪費し、効率が低下することになります。
また、USBポートにUSBメモリーなどのデバイスを刺した状態で、そこに何らかの衝撃が加わったらどうなるでしょう。スティック状のUSBメモリーをヨコ方向にこじったらどうなるでしょう。
USBポートの破損にとどまらず、
マザーボードそのものの破損をまねくおそれがあります。
中古PCのチェックに際して危険なのは、USBポートが一見きちんと動作しているけれども、前のオーナーが上に挙げたような過失をしてしまい、マザーボードの破壊までは至らなかったものの、
小さな亀裂、ひびが入ってしまっているようなケースです。USBポートは、通常の使い方においてさえ、デバイスの抜き挿しによる物理的な曲げ応力を繰り返し受けています。USBポートまわりのマザーボードにひびが入った状態で毎日のようにデバイスの抜き差しを繰り返せば、そのひびは早晩、断線をまねくでしょう。
こうしたケースは、背面にマザーボード直付けUSBポートを持つデスクトップPCよりも、両側面などに直付けUSBポートを持つラップトップPCの方で起こりやすいでしょう。ラップトップの中古PCを検討する際には、外見からはわからないポイントなので、ショップのエンジニアにしっかり確認しましょう。
USBポートのチェックは大事
以上のように、USBポートは重要なチェックポイントです。ふつうに使っていても破損や故障をまねきやすい部分ですから、念入りにチェックするようにしましょう。
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